スバルがうざすぎる…「Re:ゼロから始める異世界生活」

あらすじ

コンビニ帰りに突如、異世界に召喚された引きこもり高校生の少年ナツキ・スバルは、早々と命の危機に見舞われる。その窮地を救ってくれた、ネコ型精霊パックをお供につれた、サテラと名乗るハーフエルフの銀髪少女に恩返しをするため、スバルは彼女の物探しに協力する。*1

 

視聴に至る動機

 

有名な作品であり、目や耳にする機会が多かったのもあり(特にレムのアイコンや、カバン、Tシャツ)気になっていた。鈴木このみ好きな自分にとっては、当然Redoバンドリの曲だー!!)も好きだ。加えて最近高橋李依さんや小林裕介さんも気になっていたのと、2010年代後半を代表するアニメであるといえるこの作品を見ることは過去を振り返るうえでも不可欠だと思えたからである。この当時の状況を全くわかってないので昨今ありがちな新人声優をベテランや中堅で支えるようなタイプではなく、よりもいのような中堅をメインにベテランで固めるような昔よくあった構成になっている気がして非常によかった。(役者視点)

 

序盤~作画の素晴らしさ~

 

まず1話を見た感想は唐突ながらも面白うそうな展開を予見させ引き込ませる構成。さすがに有名なだけあり、続きが気になった。特に盗品蔵での戦闘シーンはこのアニメの作画のすばらしさを語るうえで外せないと思われる。

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このフェルトの戦闘シーンなんかは躍動感をよく感じたと思う。ほかのシーンでも実写映画で評価するところのカメラワークがいいというやつにあたると思う。



中盤~地獄の始まり

面白そうと思った矢先の展開のだるさ。コンビニから急に異世界突入した時は理解が早かったのに死に戻りを理解するのに時間がかかりすぎてるのと、屋敷でどうして死ぬのかを理解するまでがくどい。

 

作品を見るうえで自分だったらこうするとか、こんな選択肢はとらないとか思うことが皆さんもあると思う。だがなんだかんだ見てるうちに、まあ実際にこんな状況になったらこういう選択肢もとってしまうものかと納得することが多いのだが…

 

今作では圧倒的にそう思うことが少なかった。

 

何よりもスバルの絶望への選択肢のたどり方がひどい、何も学んでなく最悪の展開をたどるべくしてたどってる感がすごく、努力もせずイキった結果、何もなせないという当たり前のことを見せられている感がひどかった。

キャラクターが死ぬときに、その脚本にはきっと死ぬ意味があったんだと思うんだけど、中盤の死は本当に意味を感じることが薄かった。安易にキャラクターを殺すな

 

逆に最後の展開は非常に素晴らしく、策を練りあれやこれやと奮闘した結果、伏兵の存在と怠惰がスバルを器とできるといった新しい情報が出てきて失敗してまうといった努力の先の失敗という絶望を演出しており、ご都合主義とはならない現実感が伝わる(結局ご都合主義なのだが)

 

 身内でよくネタにして「○○は俺が守る!!(限界オタク風)」とか言って遊んでるんだけどこの時のスバルがまさにこれで、すさまじいほどの空回りを見せられる。ここで一度視聴を断念しかける。この時のツイッターがこちら

 

 

しかし、みんなからの励ましのリプライと後半から怒涛の懐かしい声の連続。ベテラン声優たちの登場に何とか持ちこたえる。

 

高評価ポイント

 

余り批判ばかりなので良かった点も述べておく。素晴らしかったのは2話のチンピラとの出会い頭刺されるシーン。ここで現実と同じで人は簡単に死にうることが明示されていて作品に良い緊張感が出た。

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18話さすがの「Wishing」ここの水瀬いのりは評価せざるを得ない。レムというキャラクターが非常に人気であることに合点が言った瞬間である。

 

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20話のヴィルヘルムヴァンアストレアの回想の演出は最高だった。過去話をだらだらやるのではなく断片的に入れることで見やすさが増した。いや~かっこよかった。

 

22話の序盤、ユリウスと再会するスバルと笑いあうシーンで小林さんのこだわり笑いの締め方。スバルならあの時のユリウスとはきっと普通には笑いあえないだろう的なことを思い音響さんの指示を無視しての演技(リゼロ公開録音より)ここら辺のこだわりとかがやっぱ声優さんってすごいなと思わせるし、興味がそそられる。

23話のスバルが怠惰に乗っ取られるシーン。先ほども述べたがここの展開は非常によかった。ここでのスバルとユリウスとフェリスとの圧巻のやりとり。ほっちゃん、お前の必死な声は何度聞いても胸が苦しくなるし熱くなるし、その必死さが胸にささる(キモオタポエム)

 

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キャストが非常に強くキャラも作画魅力的だが絶望的に主人公が好きになれない、途中の展開が回りくどすぎるというところが足を引っ張ったという印象を受けた。

 

評価55点

 

 

 

*1:wikipedia引用